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【作品名】㉘ゆめについて

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林 宏(HIROSHI HAYASHI)
東京都生まれ
​1955-
​【作品に関して】
私の作品は見て感じていただいたまま、そのままという事になってしまいます。作品を見ていただく人の感性におまかせするのが一番良いと思います。ただ作品のイメージを具体化する上では、米子市の印象、設置場所の景観、私自身の彫刻への考え方などから生まれたインスピレーションを元にしています。私が彫刻を作る上でテーマとしている事は、「子どもと私の間で彫刻を通して何ができるのか」という事で今回もそのテーマに基づいているという事になります。私の作品を見て、子供達が自由な感想を言ってくれれば何よりです

【制作】2000米子彫刻シンポジウム
【会期】2000年7月22日~8月30

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【米子彫刻シンポジウムに参加して】

開会式でのいきなりの暑さに驚きましたが、吹いてくる風の心地良さには会期中を通してずい分助けられました。山や川であそぶ事の多い私にとって、海のそばにいるという事はかなり特別な事で、ぜいたくな時間でもありました。あまりきれいとは思えない中海の水でしたが、毎日水の中をのぞき込んでも見飽きる事はありませんでした。7月に来た時にはまだ小さかったハゼも作品の設置の頃には立派なカラ揚げサイズになっていました。又、少し足を伸ばせば美しい日本海、会期中に来た家族とおいしい海の幸と海あそびを楽しむ事ができました。設置が終ってから大山に登る事もできました。1700メートルぐらいの高さの山でしたが、登ってみるとかなり急で、健脚のつもりの私も少々へばり気味でした。ガラガラ音を立ててくずれていく谷を見ながら登山道を歩いていると、地元の若い家族連れが多いのに気づきました。東京でも軽登山やハイキングは盛んですが、そのほとんどは中高年で登山人口の高齢化を感じていましたが、今回の大山には小さな子供を連れた家族が楽しそうに登っておりだから何だ、というわけでは無いのですが、すれちがう子供達とコンニチハ、などとあいさつを交していると、とても幸せな気持ちになれました。

海も山も充分堪能した私ですが、残念ながら川で遊ぶ事が出来なかったのが心残りです。大好きな渓流釣りに行く事はできませんでしたが、今度来る時の楽しみにとっておこうと思います。米子のような大きな街なのに周りには沢山の自然が残っていて実にバランスの良い町だなと感じました。美人が多い、道路にゴミが落ちてない、セブン・イレブンが無いなど私の感じた米子の印象の中でも街と自然の距離の良さが一番気に入りました。

遊んでばかりいたわけではないつもりでしたが、「あー楽しい夏だった」というのが正直な感想です。一緒に制作をした3人の先輩も皆さん良い人でしたし、ワガママな作家に見事に対応してくれたスタッフ、何よりいろいろ面倒を見てくださったボランティアの皆様のお陰でこんな感想が持てたのだと思います。ほんとうにありがとうございました。

 
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