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【作品名】㉒Gravitation
大井 秀規(HIDEKI OHI)
山口県生まれ
1960-
【作品に関して】
石の持つ「重み」を一瞬感じさせないことをねらった作品です。
二つの石を対に置くことで様々なイメージがわきでてくればと願ってます。
【制作】’98米子彫刻シンポジウム
【会期】1996年7月18日~8月30日
【’98米子彫刻シンポジウムを終えて】
Gravitationは重力を意味します。
「仔馬が生まれすぐに立ち上がる瞬間、植物が大地から発芽して成長する姿、また人類の手によって築かれた数々の遺跡などに共通する"生へのエネルギー"。そのエネルギーを重力に相対する力として捉え、その個々に内在する力を自分の中で再構築し、大地に根ざした立脚するフォルムとして表現する。」
以上のコンセプトで制作を続けて来ました。
今回、米子で制作した作品はその重力に相対し、かつ、重力を感じさせないことをねらった作品です。大地に根ざした石が自分の重さを忘れて浮き上がりそうな一瞬です。自然石による2点の作品を、お互いが引き合う位置に設置し、周辺に同じ石を配置し一つの場として表現しました。市民の方々の散歩の折にでも、ふっとそのエネルギーを感じていただければと願っています。
米子での44日間は、私にとって忘れることの出来ない最高にエキサイティングな日々となりました。すべての出来事、すべての出会いがあたかも最初から誰かによって仕組まれていたかのように楽しく有意義なものでした。米子彫刻シンポジウム事務局をはじめとして、シンポジウムに携わられた全ての方々、本当にありがとうございました。
最後になりましたが、私の作品の制作に際してジェシー・ソウズベリィ、本池秀夫、本池作人各氏に多大なご協力を賜りました。心より感謝いたします。
1998年10月バルセロナにて
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