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【作品名】⑤心の旅・星空
鈴木武右衛門(BUEMON SUZUKI)
千葉県生まれ
1949-2014
【作品に関して】
煩悩や無智で自己嫌悪におそわれた時…地球は太陽から1.5億キロ離れているとか、生命の誕生は35億年前とか、シルクロードの遊人たちのこととか、宮沢賢治の宇宙観なんかを思ったりして。又、彫刻を作りだします。崩れ去っていくものが心の中にもたらす止めどない、いざないは何であろうか。
20年前、イギリスの大英博物館で出会ったパルテノン神殿の破風彫刻の前で古代人の生命とを引き換えに永遠を切望する執念のようなものを感じた。創造という行為のかけらでも残れば風化し崩れ行くものの中に人間の呪文をのこし、現代の空間に厳しく存在を出張してゆくと感じた。
【制作】’90米子彫刻シンポジウム
【会期】1990年7月29日~8月31日
【’90米子彫刻シンポジウムに参加して】
米子の印象
米子シンポジウム、お招きありがとうございました。私用の為、一週間遅れての参加となりましたが、私なりに充実した時を過ごさせて頂きました。
スタッフの皆様には深く感謝し、会期の終わった今、思い起こし、感慨ひとしお、感無量といった心境です。米子はお湯良し、環境良しで、海の幸に恵まれ、小生も新鮮な魚海草、刺身等を沢山味わう事ができました。米も水も本当においしいものでした。
しかし、今回米子で忘れてはならない事はその風土の中で育くまれ、培われて来た"人々の人情"という事です。それは素朴にして強く、深く、暖かく。東京の雑然とした生活に追われていた私にとって、オアシスの様な安らぎを覚えました。
まさに小生の貧素な心が大山の大きなふところに抱かれ、救われた一時でありました。また気持ちよく制作に励む事ができました。
ありがとう。米子の皆さん。
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