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【作品名】⑭磯祭
田中 毅(TSUYOSHI TANAKA)
宮崎県生まれ
1951-
【作品に関して】
春になると磯も春らしく、人々も海辺の生物ものこのこと出て来て、遊んでいる姿が見えるようになります。
この作品も祭りでもやろうかなと言う人と、海辺の生物を象徴化した形(クラゲに似ている)の物とのふれ合いを表したいと思っている作品で、のどかな感じがでればと思っています。
【制作】’94米子彫刻シンポジウム
【会期】1994年7月16日~8月28日
【’94米子彫刻シンポジウムを終えて】
岡山から、電車に乗り、酔客と自然環境について語り、大山の姿に打たれ、米子に初めて降りた。一泊して打ち合わせ、石を見て、帰りの電車で感じた事は、いい仕事ができそうかなという事でした。
最初の十日間位は、正直、疲れました。「暑い!」の一言。南国生まれでも、こたえました。記録的な暑さ、私にとっても記録的な疲れ、しかし、仕事は順調に進み、初めて扱う中国産の石で、石の割れ具合、結晶の細かさなどに少々難儀はしましたが、自然石を使用した今回の試みは、ある程度、達成できたのではないかと思っています。
期間中、来待石の石切場、出雲大社、美保関、水木しげるロード、日帰りの強行日程でしたが、勉強になりました。また、七類への海水浴、僕だけクラゲに刺され、僕の作ったクラゲに対して、喜んでくれているのか、怒っているのかなと思ったりしましたが、水も澄み風景も良く、刺身もうまかった。疲れをほぐしてくれる一日でした。
最後のフォーラムも、街造りと彫刻との関係の色々な意見が聞けて、私が出た会議の中で、一番の実りのある、フォーラムではなかったかと思います。米子も自然と人と街並とが調和した、ゆとりのある町が出来る事を、期待しています。暑い――――――の連発のシンボジウムでしたが、あっというに過ぎ、スイカのうまい夏でした。また、あのスイカを食ってみたい。
米子の皆さん、ありがとうございました。
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